毎日仕事に行くのが憂鬱。朝起きた時から疲れが取れていない」
やる気が出ないサラリーマンかつては夢中で取り組んでいた仕事なのに、今はどうしてもやる気が出てこない
今あなたは、そんな悩みを抱えていませんか？
40代で仕事のモチベーションが低下している人は、実は多くいます。
しかし、その状況は変えられます。
原因を知り、自分に合った対策を見つけることで、もう一度前に進む勇気が生まれてきますよ。
今回は、仕事のやる気が出ない40代のあなたに向けて、40代が仕事のやる気を失う理由、やる気が出ない時の5つの対策などについてお話しします。
この記事を読んで、あなたの人生を取り戻すための第一歩を、踏み出しましょう。
- 40代が仕事のやる気を失う理由
- 40代でやる気が出ない状況がどのくらい深刻か
- やる気を取り戻すための実践的な5つの対策
40代が仕事にやる気が出ない5つの理由
40代で仕事のやる気が出ないのには、その年代特有の理由があります。
同じ環境にいながらも、年代によって悩みが異なるんですね。
この章では、40代が仕事にやる気が出ない5つの主な原因についてお話しします。
やる気が出ない理由①仕事のやりがいがない。単調な仕事の繰り返しで、モチベーションが低下していく
30代までは、新しい仕事や若い時代ならではのチャレンジ感があったかもしれません。
しかし、40代になると、やる仕事の内容がある程度決まってきます。
毎日同じパターンの仕事の繰り返し。
その積み重ねが、仕事への興味を薄れさせていく大きな原因です。
「あと20年、こんなことの繰り返しなのか…」
そんな気持ちになることもありますよね。
やりがいを感じられない仕事を続けていると、脳も心も疲れていきます。
新しい刺激がない環境では、誰もが同じ悩みを持つものです。
この状況から抜け出すには、小さくてもよいので新しい挑戦を意識することが大切です。
やる気が出ない理由②頑張っても給料が上がらない。年功序列の限界で、努力が報われない感覚
40代になると、昇進や昇給の道がほぼ決まっているケースが多いですよね。
「ここまで頑張ってきたのに、給料が変わらない」
「今後も上がることはないんだろうな…」
このように感じてしまうと、一気にモチベーションが下がるのも当たり前です。
せめて、給料という形で報酬が見えないと、心理的にやりがいも失われていきますよね。
このやるせなさは、40代特有の悩みと言えるでしょう。
やる気が出ない理由③管理職になり、会社のプレッシャーが増すだけで、仕事がつまらなくなる
40代は中間管理職が多い年代です。
部下を持ち、上司への報告義務を負い、板挟み状態が続きます。
部下の教育、業績の達成、上司からの要求。
すべてをこなす中で、「仕事が楽しい」という感覚は次第に薄れていきます。
むしろ「責任が重い、つらい」という感情が優先されるんですね。
プレッシャーばかりが増えて、やりがいは感じられない…。
そんな状況では、誰もが心が疲弊していきますよね。
やる気が出ない理由④40代特有の不安。人生の折り返しで、先の見えない不安感
心理学用語で「ミッドライフクライシス」という専門用語があります。
これは40代から50代の多くの人が経験する、人生の折り返し地点における心理的な危機感です。
「ここまでの自分の人生は何だったのか」
「本当にやりたかったことがあったのでは？」
こうした根本的な問いから、今置かれている状況に空しさを感じるようになっていきます。
そのほか、子どもの教育費、親の介護、将来の自分のあり方など、押し寄せてくるさまざまな不安…。
そのような不安から、毎日の仕事も意味あるものに思えなくなってくるんです。
やる気が出ない理由⑤家庭がうまくいっていない。プライベートの問題が仕事に影響する
子どもの反抗期、夫婦関係のすれ違い、親の介護などなど。
40代だからこその家庭の悩みは、あなただけのものではありません。
こうした問題があると、仕事に集中できなくなりますよね。
そのような状況が続くと、朝から心配事を抱えて出勤することになり、脳のリソースの半分以上が家庭のことに取られてしまうんです。
プライベートで心身が疲れているのに、仕事では成果を求められる…。
その連続で、だんだんとやる気が奪っていくんですよね。
「なんのために仕事をしているんだろう？」って。
Job総研の「2023年 ワークライフ実態調査」によれば、ワークライフバランス（仕事と生活の調和）で影響があることの1位は、仕事のモチベーションが73.3％です。
続いて、メンタル面が68.0％、体力面が48.9％との調査結果となっています。
プライベートが仕事に大きく影響することをよく表しているデータとなっています。
40代社会人の悩みで最も多いのは、「仕事のやる気が出ないこと」
40代の仕事のやる気がでない現状は、どうなっているのでしょうか。
客観的なデータで、見ていきましょう。
ここで、新しいキャリアの選択を支援するサービス・ミライトーチの社会人1,023人を対象に行った調査をとりあげてみたいと思います。（20代：268人、30代：264人、40代：257人、50代：234人）
このデータによると、40代で「仕事に対してやる気が出ないと感じることがある」と回答した人は80.9％です。
これは全年代の中でも50代に続いて、2番目と上位の結果となっています。
さらに注目すべきは、その深刻度です。
40代で「やる気が出ないことが原因で業務や日常生活に影響がある」と答えた人は32.7％で、全年代で最も高い数字となっています。
先述のJob総研の調査結果では、「ワークライフバランスが仕事に影響する」との回答でしたが、ワークライフバランスが取れていないとプライベートにも影響するという結果です。
仕事のやる気のなさとプライベートの関係は、表裏一体ということですね。
さらに驚くべきデータは、40代で「1年以上やる気が出ない状態が続いている」という人がなんと、18.7％いるという結果も。
こちらは、全世代で1位の結果です。
長期間にわたり仕事のモチベーションが低下している人が、いかに多いかということですね。
仕事のやる気に、もっとも影響する原因も見てみましょう。
同調査では、仕事のやる気に最も影響を与えるのは、「職場や仕事関連の人間関係」が32.5％でトップでした。
これを選んだ人の割合は40代で多く、全年代でも37.2％に及びます。
また、「給料が上がらない」との悩みを抱えている40代は15.0％の結果と、なっています。
これは、30代の18.9％に続く数字です。
頑張っても、給料に跳ね返らずに報われない現実があることがわかります。
つまり、40代のやる気が出ない問題は、単なる疲れではなく、人間関係、給料など複合的な要因が絡み合っているということです。
だからこそ、1つの対策だけでなく、複数の角度からアプローチする必要があるということになりますね。
参考資料：社会人1,023人へのアンケート調査（ミライトーチResume）
40代が仕事でやる気が出ない時の5つの対処法
40代のやる気が出ない状況を変えるには、行動が必要です。
ここからは、実際に効果がある対処法を6つご紹介します。
あなたの状況に合わせて、できるものから始めてみてください。
①とりあえず趣味など楽しいことをやってみる。有給を使って、心をリセットさせる
まず最初にやることは、心をリセットさせることです。
仕事のやる気が出ていない時は、脳と心が疲れきっています。
例えば、仕事のやる気がなくて有給が増えている状態は、心が「休憩が必要だ」と発しているSOS信号かもしれません。
だからこそ、その信号を無視せずに、好きな音楽を聴く、映画を観る、本を読む、スポーツに挑戦するなど、意識的に心をリフレッシュさせることが大事なんです。
私自身も40代の頃、仕事の影響で適応障害を発症して心が折れかかった時期がありました。
同僚だった友人が上司になり、人間関係がこじれてしまったんです。
私はその状況から逃げるように、仕事帰りにフットサルをやっていたんですが、体を動かすことでその時間だけは嫌なことを忘れられて、気分が爽快になっていました。
あの頃は、心と体が少しずつ息を吹き返していく感覚が、何よりも大切だったんですよねー。
②副業をはじめてみる。今の会社では見えない、自分の価値を感じ直す
今の仕事に価値を感じられないなら、別の仕事で自分の価値を見つけるのも一つの方法です。
副業は、今の会社とは異なる環境で、自分のスキルや知識を活かす場になります。
そこで「自分の仕事が認められた」「できた」という実感が生まれれば儲けもの。
この小さな成功体験が、本業へのモチベーションを少し戻してくれることもあります。
また、副業を通じて、新しいスキルを身につけることもできますね。
40代だからこそ、これまでの経験を活かしながら、新しい道を切り開く可能性があるんです。
副業で得られた自信が、本来の仕事への向き合い方を変えてくれることもありますよ。
関連記事：【40代初心者からの副業】 在宅で始められて、将来フリーランスも目指せる仕事4選
③異動を打診してみる。環境を変えることで、新しいやりがいを見つける
今の部署での仕事がつまらないなら、異動という選択肢もあります。
別の部署に移ることで、新しい人間関係、新しい仕事内容に出会える可能性も高くなるでしょう。
特に人間関係が原因でやる気が出ていないなら、環境を変えることは非常に効果的です。
私も上司とのソリがどうしても合わず、会社にいることに限界を感じて部署異動を申し出た経験があります。
その際、私は思い切って、IT部門への異動を申し出ました。
すると、IT部門のお偉方から「ホームページを作ってこい」という課題を出されたんですね。
そこで、ホームページビルダーというソフトを使って、必死になって簡単なホームページを作った記憶があります。
その頑張りと取り組む姿勢が評価されて、異動が決まったんですよ。
「やってやれないことはない」と、実感した記憶があります。
しばらくして、やむを得ない事情で、その仕事を外れることになってしまったんですが、それでも環境を変えるという行動は、大事でしたね。
④転職を検討する。今の会社では得られない、新しいキャリアの道がないか探してみる
異動で状況が変わらないなら、思い切って転職を検討するのも選択肢です。
新しい会社では、評価基準が異なり、人間関係もリセットされます。
年功序列に縛られていた給料も、実力主義の会社なら改善される可能性も高いでしょう。
40代で転職をすることは、怖いと感じるかもしれません。
でも、同じ環境で1年以上やる気が出ない状態が続いているなら、思い切って転職を考えてみる判断もありですよ。
⑤答えが出ないなら専門家に相談する。キャリアコーチングで、自分の本当にやりたいことを見つける
ここまでの対策を試しても状況が変わらないなら、プロに相談するのが効果的です。
例えば、キャリアコーチングは、あなたの過去、現在、未来を一緒に考え、本当にやりたいことが何かを導き出してくれるサービスです。
転職、フリーランス、起業など、さまざまな選択肢の中から、あなたに合ったキャリアパスを見つけるお手伝いをしてくれますよ。
40代だからこそ、今後の人生をどう歩むのか、プロのアドバイスを受けることは非常に価値があります。
相談を通じて、「自分が本当にやりたいことは何か」が明確になると、それだけで心が楽になることもあると思いますよ。
40代だからこそ、人生の選択肢は広がっている！
今回は、仕事のやる気が出ない40代のあなたに向けて、40代で仕事がやる気が出ない理由、やる気が出ないときの5つの対策などについて解説してきました。
- 40代の約81％がやる気が出ないことがあり、深刻度も全年代で最も高い
- やる気が出ない原因は人間関係、給料、管理職のプレッシャーなど複合的
- 有給を使う回数が増えるのは、心が「休憩が必要」と発するSOS信号
- 心をリセット→副業→異動→転職→キャリアコーチングとさまざまな対処法でやる気のない状態を回復する
40代で仕事のやる気が出ない状況は、辛いものです。
でも、別の見方をすれば、それは人生を見つめ直すチャンスでもあります。
仕事は、人生の大部分を占めるもの。
だからこそ、やる気が出ない状況を放っておくのはもったいない。
そんな時は、自分を見つめ直して、新しい道を見つけることが大切です。
「自分は何をしたいのか」
「何ができるのか」
その答えを見つけた時、あなたの新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。
あなたも、今、この瞬間から小さな行動を始めてみませんか？
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